第9回例会報告
12月16日に第9回システムイニシアティブ研究会(例会)が開催されました。
当会初年度の最後の例会でもあり、「ベテラン編集者が語る!システムイニシアティブこの1年」というタイトルでいつもと少し違う「トーク セッション」が行われました。講師は、インプレスビジネスメディア社の田口さんと、日経BP社の谷島さん。他のイベントなどではまずない講師の組み合わせです。パネルディスカッションでは、ガートナージャパンのアナリスト山野井さんが飛び入り参加して、さらに盛り上がりました。
まず谷島さんからは、編集者らしく「言葉の定義」からはじめて、システムイニシアティブを5W1Hで整理しながら、セッションの基調となるお話をして頂きました。
「システムイニシアティブ」を5W1Hで整理
2年めのシステムイニシアティブ研究会に対して
田口さんからは、日経BP時代に遡って振り返りながら、日本のIT業界、ユーザーのこれまでとこれからを語って頂きました。
日本のIT、何かおかしいぞ?
そして日経コンピュータの編集長を離れて、まだやることがあると考え「IT Leaders」を立ち上げた。そのとき、考えたのは…
ITを使いこなすには
山野井さんが飛び入りで参加した、3氏によるパネルディスカッション。日米比較はおもしろいのでよく行われますが、以下のような議論で盛り上がりました。
「そもそも構造が全く違うので、比較には意味が無い。日米比較に一喜一憂するのではなく前に進もう」
「どうしても米国が進んでいて、日本が遅れていると見られがちだが必ずしもそうではない」
「比較のための比較をするのではなく、米国をはじめとしていろんな国から学ぶべきで、メディアとしてはそういう情報が行き渡るようにするべき」
- イニシアティブをとるには
- システムイニシアティブのムーブメントがきている
- イニシアティブをとるべき領域
会場からは、「ユーザーとしてこういう技術力持たないとベンダーマネジメントできないという話はわかる。でも、ほんとにそんなことできるのか。どういうレベルまでやらないといけないか」 という質問もでました。
IT業界に対する熱い思いと熱い議論が繰り広げられたとても濃い2時間半でした。
吉田太栄(システムイニシアティブ研究会事務局)