カテゴリー:小説
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第23話:アメリカから来た旧友
アメリカから来た旧友 翌日2月23日(日曜日)の14時、大学の同窓会が東京・丸の内にあるホテルの小宴会場を借りて行われた。参加者は同じ時期に学んだゼミ生や関係者を中心に、50名ほど。佐々木が仲間と会…詳細を見る -
第22話:一人娘の成長
一人娘の成長 リビングに行くと、雪枝が夕餉の支度をしていた。テーブルにいつもより多くの皿が並んでいた。 「さっき、希望から連絡があって、今日うちに来るからって」 希望は、26歳になる二人の娘であ…詳細を見る -
第21話:前例なきチャレンジ
前例なきチャレンジ まず思い浮かぶのは、プロジェクトマネジメントだ。 「プロジェクトマネージャーを誰が担当するか」ということで、日比谷ソフトウェアの加藤、前田と揉めた。佐々木は、朝日製作所と組むは…詳細を見る -
第20話:うなだれる大番頭
第6章 それぞれの変化 うなだれる大番頭 2月13日(木曜日)、呉服の桐生に緊張が走った。デパートや百貨店などへの着物の販売を主に手がけていた卸問屋の中川屋が、倒産した、という一報が飛び込…詳細を見る -
第19話:暗礁に乗り上げたプロジェクト
暗礁に乗り上げたプロジェクト 呉服の桐生に提出する再提案書「WINプロジェクトの再構築に向けて」の骨子として記された内容は、リスクマネジメントの観点からのプロジェクトの見直しの提言、見直しに至った経緯とその要因、再構築…詳細を見る -
第18話:露見したユーザーの不満
第5章 苦渋の決断 露見したユーザーの不満 12月13日(金曜日)、予定通り進まないカスタマイズと並行して、完成したモジュールごとの単体テストが始まった。単体テストは、プログラ…詳細を見る -
第17話:メンタル不調のサイン
メンタル不調のサイン そして、この終わらない仕様変更は、11月22日(金曜日)の定例会でも持ち出された。今度は、業務管理課の三上が言いにくそうに切り出した。 「実は、マーケティングを行う企画部と、販売部で調整したので…詳細を見る -
第16話:度重なる追加要求
度重なる追加要求 佐々木は、「なんとしてもサービスインの期日は厳守したい。実装工程で遅れているスケジュールを取り戻すために、当初のスケジュールに組み込んでいた2カ月間のコンティンジェンシーの期間を食いつぶしても先に進め…詳細を見る -
第15話:「顧客」とは誰か
第4章 出口のない行進 「顧客」とは誰か 設計フェーズの予定期間は2019年6月から9月末まで、である。 しかし、その前段の要件定義フェーズでは、明確に各種仕様が固まっていな…詳細を見る -
第14話:見切り発車
見切り発車 2019年5月の連休が明けた7日(火曜日)。長い休み明けということで、この日、毎週恒例の週次ミーティングは設けられていなかった。前田は、日比谷ソフトウェアのオフィスで、加藤にまずは相談を持ちかけた。直販部の…詳細を見る