第36回例会報告
講師は、元山之内製薬、現在ITコンサルタントの佐々木典夫さん。
グローバル企業における「持続的存続成長」は大きな経営課題である。相手企業の傘下に入れば痛みがあるし、対等合併や吸収合併でも容易ではない。IT構造の違いがネックとなるのはつらい。IT統合が成功したとは、両社のIT資産に顔を立てることではなく、社業に貢献することである。インフラが標準的でシンプルな会社はそれ自体で価値が高いと言えるだろう。
今回の例会では、国際競争の中にあるA社とB社の国内大手同士の合併についての事例である。両社は地域・製品・R&D分野で補完的関係があり、業務インフラ部門は合併当初から広くカバーすることを求められる。間をおかず新しい経営ビジョン・方針・戦略の策定が待ち受けており、全部門が通常業務の中であるべき姿を目指さなければならない。又IT部門は半歩先を見ていなければならない。