第8回デジタル座談会
『なぜ、使えないシステム開発が続くのか?』~国のシステム失敗事例を料理する~ 第3弾
本座談会では、プロジェクトの失敗事例を取り上げ、日本のソフトウェア開発を巡る商習慣、組織論、人材開発、企業文化などの観点からプロジェクトの失敗要因を紐解いていきます。
その上で、ITプロジェクト開発に関する各種ガイドラインや、プロジェクトマネジメントのスタンダードとされているPMBOKガイドなどを参考に、グッドプラクティスへの処方箋を検討していきます。
本シリーズの第1弾では、日本IBM vs 野村HDの事案(東京高裁:2021年4月)を取り上げて、紛争に至った要因、教訓を討議いたしました。
第2弾では、昨今増えているアジャイル開発にまつわる紛争事例をいくつか取り上げて、まだまだ未整備の状態である日本のアジャイル開発の課題を、開発手法、組織文化、契約の観点などからディスカッションし、アジャイル開発のグッドプラクティスの事例を紹介しました。
第3弾となる今回は、子ども・子育てに関する国のシステムに関する失敗事例を紹介します。その原因を探っていくと、民間においても共通の課題であり、また、本質的な部分は技術的要素ではなく、「当たり前のことを当たり前に考え、実行していく」ということに尽きるということになるのではないでしょうか。
昨今話題になっている、マイナンバーカードへの既存データ紐付け、古くは「消えた年金」にも通じるポイントですが、「〇〇システム」という容れ物よりも中身であるデータの完全性を担保する仕組みをどう考えるかということが見逃されています。
同時に、運用現場、データ入力現場のことを意識した設計になっているか、その意識はどのように醸成するべきなのかについても触れます。
これらは半世紀以上も前から当たり前と言えば当たり前の考え方ですが、DX、ツール、個別のシステムが話題になるのに比べて、このような「作法」というべき点が蔑ろにされていることが気になります。
国、公共のシステムは、私たちの税金で開発され、運用されています。そのシステムが行政に有効なものとなっていないとしたら、そこに投じられた税金は全くの無駄遣いとなってしまいます。
今回も「我が事」としての気軽な会話を楽しみにしています。
第8回デジタル座談会
テーマ |
『なぜ、使えないシステム開発が続くのか?』~国のシステム失敗事例を料理する~ 第3弾 |
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開催日時 | 2023年10月20日(金) 19:00-21:00 |
開催場所 | Zoom (お申込完了時にお送りする返信メールでZoomのミーティングIDをお知らせします。) |
募集メンバー | 座談会のテーマに関心を持つ方 |
ファシリテータ | 永谷裕子 (株)アスカプランニング 代表取締役 熊野憲辰 (株)リフレイン 代表取締役 |
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