第17回例会報告:西宮市「基礎自治体はさながら情報処理工場、そこで働く職員が情報システムで主導権を握らなければ、住民のための仕事ができるはずがない」

第17回例会報告

今回の講師は、西宮市CIO補佐官兼西宮市情報センター長の吉田稔さん。
タイトルは「基礎自治体はさながら情報処理工場、そこで働く職員が情報システムで主導権を握らなければ、住民のための仕事ができるはずがない」。

兵庫県西宮市は昭和36年から自前で基幹業務のシステム化に取り組んできた。同じ頃、自前でSEを養成し、自主開発をしていた他の自治体でも、短期間の人事異動の影響等もあって、専門知識をもてなくなり、次々とベンダー依存に陥っていった例が多々ある。しかし、西宮市は特に人材育成に力を入れ、技術を継承し自前開発に固執した。それは、本当に市民のためになるシステムは、自分たちで作るしかないという
強い信念があったからだ。
その後、阪神淡路大震災が起こった時にも、自前でシステムを構築していた職員たちは、庁舎全壊の中、メーカの全面協力を得て、倒壊したホストコンピュータを一部復旧させ、わずか十日足らずで、被災者支援のための情報システムを構築した。

今回は、西宮市の情報システムを、身体を張って支えてきた、元西宮市電子自治体推進担当理事(西宮市CIO補佐官)、現西宮市情報センター長兼西宮市CIO補佐官で、被災者支援システム全国サポートセンター長も務める吉田さんに講演していただきました。

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